購入の経緯
相続した翌年、ひとり暮らしを始め、まだ新卒2年目で給料も安かったこともあり、家賃の支払いで月々の収支が赤字になることも…
事情を知る銀行員の友人に相談したところ、毎月分配金が出て、人気の高い「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」、通称「グロソブ」と呼ばれる投資信託の商品を教えてもらいました。
少し調べてみると、直近の基準価額は安定していて、分配金も当時は1口あたり40円とかなり高いものでした。
その当時人気の高かった商品で、信頼している友人からの情報ということもあり、あまりよく知らないまま約2000万円分も購入しました。
最初は順調だった
購入してしばらくは基準価額も横ばいで、毎月分配金が10万円以上口座に振り込まれるので、生活にも余裕が出て、投資がうまくいっていると感じていました。
ところが、その後すぐリーマンショックが発生、基準価額は下がり続け、最終的に3000円近くも下落しました。
何とか基準価額が回復することを願っていましたが、追い打ちをかけるように分配金も40円→35円→20円→10円と徐々に減り、売却するころには毎月3万円程にまで減っていました。
そして購入から9年が経つ頃、何とか分配金を合わせてトータルでトントンになったところで売却を決断しました。
元本は3割以上減ってしまい、結局家賃を預金から引き落としていたのと変わらない結果になっていました。
実態を知る
その後しばらくは投資に失敗した事実に蓋をして、原因を調べようともしませんでした。
しかし、コロナ禍で資産運用を見直すタイミングで、改めてどういう銘柄でなぜ失敗したのかを学び始めました。
そこで中身を全く理解していなかったことに愕然としました…
- 当時販売手数料が3%以上と非常に高く、2000万円購入する場合、60万円以上手数料がかかっていた
- 運用にかかる信託報酬が1.4%もあり、毎年28万円近くが静かに引かれていた
- 解約時にも基準価額の0.5%の手数料がかかっていた
中でも一番驚いたのが、毎月分配という仕組みは、運用益から毎月分配金を支払うが、運用益だけで賄えない月は自分が預けた元本から分配金が支払われるというものでした。
恥ずかしながら投資してから
今の投資信託はここまで変わった
この経験から20年近くが経った今、投資信託のコスト体系は劇的に変わっています。
現在私が投資信託のメインで保有していて、不動の人気ランキング1位eMAXIS Slim全世界株式(通称オルカン)のコストはこうです。
| グロソブ(当時) | オルカン(現在) | |
| 購入時手数料 | 約3% | 0円 |
| 信託報酬(年率) | 約1.4% | 0.05775% |
| 解約時コスト | 約0.3% | 0円 |
2,000万円を購入した場合の手数料だけで比べると、当時は約60万円、今は0円です。
信託報酬も、当時は毎日約744円引かれていましたが、オルカンなら毎日約32円に抑えられます。
同じ金額を保有していても、年間のコスト差は約26万円にもなります。
この経験から学んだこと
友人は今も責任を感じているそうですが、彼を責める気持ちは全くありません。
当時の金融業界では実際にこの商品は人気でしたし、私のことを案じて良かれと思って教えてくれたまでです。
それをよく調べずに大金を投じた100%自分の責任です。
今となってはこの経験があったからこそ「コストは最小限に抑えて、中長期視点で運用する」という方針が固まりました。
投資を始めるとき、あるいは誰かに商品を勧められたとき、まず確認してほしいことがあります。
- 購入時手数料かかるのか
- 信託報酬は年率何%か
- 毎月の分配金は本当に運用益から出ているのか
この3つを知っているだけでも、私と同じ失敗は避けられると思います。
※このブログは筆者個人の体験・見解をもとにした記録です。
特定の投資商品・手法を推奨・勧誘するものではありません。
投資判断はご自身の責任において行ってください。

