「なんとなく良さそう」で株を買ったことはありませんか?
話題のIPO、大企業の上場、経済ニュースで見かけた銘柄…。
明確な根拠があったわけではないけれど、「これは上がりそう」という感覚だけで買ってしまったことがある方もいるのではないでしょうか?
私は2024年10月の東京メトロ上場に飛びついてしまいました…。
なぜ「なんとなく」買ってしまったのか
以前読んだ資産運用の本に、「IPOは儲かりやすい」と書いてありました。
詳しい仕組みは理解していませんでしたが、「IPO=お得な投資機会」というイメージだけが頭に残っていました。
そこに東京メトロの上場ニュースが飛び込んできたのです。
東証プライム市場への超大型IPOだと報じられていました。
「東京メトロなら大企業だし、経営も安定しているはず。きっと上がるだろう。」
その感覚だけで、上場直後に成行で1株約1700円で購入しました。
当時、IPO抽選をよく理解しないまま、上場後の市場でそのまま買ってしまったのです。
「大企業=安全」「話題になっている=上がる」という思い込みが、判断を単純にしてしまいました。
まとまった資産を持っているからこそ、こういう感覚的な判断には注意が必要だったと、今ではとても反省しています。
知っておきたいIPOの基本
購入後に改めてIPOについて調べ直しました。
同じような判断をしないために、ここで整理しておきます。
IPOとは何か
IPO(Initial Public Offering)とは、企業が初めて株式を証券取引所に上場し、一般の投資家が株を買えるようになることです。
「IPOは儲かる」の正体
上場前に証券会社を通じた「公募価格」で株を購入できる仕組みがあり、これがIPO抽選です。
公募価格は上場後の市場価格より低く設定されることが多いため、当選すれば上場直後に売却して利益を得やすいとされています。
ただし、これは抽選に当選して公募価格で買えた場合の話です。
私がやってしまったこと
抽選を経ずに上場後の市場で買う場合、すでに公募価格より高くなっていることも多く、通常の株式投資と変わりません。
「IPOは儲かる」という情報だけを鵜呑みにして、肝心の仕組みを理解しないまま動いてしまったのが失敗の根本でした。
買う前に決めておくべき「売買ルール」
購入後の株価は一度プラスに転じる場面もありました。
しかし、その後は右肩下がりが続き、現在の株価は1385円。
購入価格から約19%下落した状態が続いています。
業績が特別悪いわけではありません。
それでも株価が低迷しているのは、上場時の期待感が価格に織り込まれていたからかもしれません。
今この経験から最も強く感じていること、それは「買う前に売買ルールを決めていなかった」ことの問題です。
- いくらになったら利益確定するか
- いくら下がったら損切りするか
この基準を持たないまま買ってしまうと、含み損が出たときに「戻るかもしれない」と塩漬けになり、含み益が出ても「もう少し待とう」と売りそびれる。
どちらに転んでも判断が後手に回ります。
個別株はインデックス投資と違って、業績だけでなく需給や市場全体のムードにも大きく左右されます。
「良い会社だから持ち続ければいい」という発想だけでは対応しきれない場面が必ず出てきます。
話題のIPOに飛びつく前に確認したい3つのこと
同じ経験をしないために、今の私が買う前にやっておくべきだったと思うことをまとめます。
① 公募価格で買えているか確認する
上場後の市場で買う場合、IPOの旨味はほぼありません。
抽選に申し込んでいないなら、上場後の株価が落ち着くまで待つ選択肢も十分あります。
② 「大企業=安全」ではないと理解する
知名度や規模は株価の安定を保証しません。
上場直後は期待感で価格が高くなりやすく、その後調整が入るケースも多いです。
③ 売買ルールを先に決める
「いくらで売る・いくらで損切りする」を買う前に決めておく。
感情で動かないための最低限の準備です。
それでもまた気になってしまう大型IPO…
最後に、正直に書いておくと、6月12日に米国市場でSPACE Xの大型IPOがあります。
また、Open AIやAnthropicも上場するかもしれないと話題になっていますね。
「今度こそ抽選からちゃんと参加してみようか」と、東京メトロで学んだはずなのに、IPOという言葉に反応してしまっている自分がいます…。
ただ、今回は飛びつく前に上の3つを自分に問いかけてみるつもりです。
学んだことを次に活かせるかどうか、それが大事だと思っています。
※このブログは筆者個人の体験・見解をもとにした記録です。
特定の投資商品・手法を推奨・勧誘するものではありません。
投資判断はご自身の責任において行ってください。
